台湾の有権者らの大きな長所は、現実的であるということだ。これは、中国による侵略の脅威に直面する島としては、有用な資質である。この現実主義は、24日の統一地方選挙でも発揮された。今回の選挙と住民投票では、蔡英文総統に厳しい判断が示され、原子力発電の廃止は否決された。  蔡氏が率いる与党・民主進歩党(民進党)は、幾つかの重要な首長ポストと、多くの地方議会議席を失った。蔡氏は、民進党主席を辞任し、2020年初めに予定される総統選挙に向け苦しい戦いを強いられることになった。