残念な会社員を卒業する方法
社内で評価されていても、いつの間にか社外では評価されない人になってしまっているかもしれません Photo:PIXTA

 皆さんこんにちは、澤です。

 先日、社内で「キャリアトーク」というイベントを行いました。キャリアに対して不安を持っていたり、悩みを持っていたりする人が多いということで、人事からの依頼で「澤がキャリアに対してどういう考え方を持っているのか」をお話ししたのです。

 そこで今回は、イベントで話しながら自分で改めて気づいた「残念な人材」にならないためのキャリアアップの考え方をお話ししたいと思います。

所属する組織以外の考えを
排除し始めたら「末期症状」

 当たり前の話ですが、自分の考え方は所属する組織の環境に強い影響を受けます。また、多くの場合、人は自分のキャリアを今の仕事の延長線上で考えがちです。もちろんこれが間違っているとかおかしいというわけではありません。ただ、自分のキャリアを今の仕事の延長線上だけに限定してしまうと、どうしても選択肢が少なくなり、可能性を狭めてしまいます。

 また、自分の所属組織のメンバーだけをロールモデルとしてしまうのも、価値観の偏りにつながります。自分の組織は正しいことをしている、世の中を良くする仕事をしていると信じることは素晴らしいですが、自分のキャリアアップを考えるのであれば、常に視点は高く持っておかなければなりません。

 自分が仕事をしている世界は、意外と狭いものです。世界規模のビジネスをしているとしても、視点が自分の活動範囲に基づくものに限定されていれば、個人のキャリアアップにはつながりにくくなります。そのうえ日本企業では、1つの会社に長く勤め続ける方が一般的なので、分野を極めるよりも「その会社のスペシャリスト」になってしまいがちです。

 そうやって形作られたキャリアは、汎用性があるかどうかが不明確です。営業や経理、人事などは汎用的なスキルといえそうですが、その会社独自のルールに最適化されすぎている場合には、他の会社や組織で活躍できるとは限りません。

 ここで、50歳くらいで早期退職をした元大企業のある部長のエピソードを紹介します。初めての転職ということで、転職サービスを展開する企業が行っている「転職面接対策トレーニング」を受けに来た方でした。