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出版社と恊働で広告事業に取り組み
3年後には1億ドル超の規模を目指す
――マイク・マッキュー フリップボードCEOインタビュー

【第11回】 2012年5月18日
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広告事業は出版社との
レベニューシェア

――フリップボードの「ビジネス」のセクションには、われわれのサイトであるダイヤモンド・オンラインがある。例えば、恊働するとしたら、具体的にどのように動くのか。

 第一に、フリップボードの利用者を、どのようにダイヤモンド・オンラインに誘導するかを話し合うことから始める。次のステップとして、RSSフィードを用いて、タップごとにダイヤモンド・オンラインのサイトへ記事全文を読みに行かなくて済むようにするなど、細部を詰めて行く。

 その上で、読者が多く訪れてくれれば、次のステップとして、ヴァニティフェアのように、まるで雑誌のページをめくるような作りにすることができる。広告効果が分かってくれば、ヴァニティフェアと同じように全面広告を入れることもできるだろう。われわれの広告プラットフォームを使えるようになる。

 この段階まで進んでいるのはアメリカでは少数の出版社だけだ。利用者が増えれば、日本でもスタートできる。基本的に3段階だ。まずは、美しく記事を表示させ、次に読者を増やし、その後に広告プラットフォームを活用して行く。

 広告売上についてはレベニューシェアを考えているので、出版社が成功しないとわれわれは成功できない。われわれにとって、コンテンツを美しく見せて読者を増やすことがとても大事だ。出版社に成功してもらうことが、とても重要だ。

 広告ビジネスにはものすごい可能性があると見ている。購読料を取ったりソーシャルカタログやeコマース事業を行ったりすることも考えられるが、まずは広告ビジネスにフォーカスしている。

――そうすると、フリップボードは広告ビジネスが収益源ということか。アプリのダウンロード料金はかからない。

 ダウンロードが無料であることはとても重要だ。なぜなら、さきほどから言っているようにアプリの利用者を増やし、読者を増やし出版社に収益をもたらすことが重要だからだ。

 全世界の広告料金の85%はオフラインである。それが徐々にオンラインに移っていくと予想しており、とてつもない巨大なチャンスがある。例えばラグジュアリーブランドは、特にオンライン広告への関心が高い。これはとても新しいトレンドだ。

 グーグルは全世界の広告市場のわずか2.5%しか取れていない。全広告市場のわずか1%でもオンラインに移行すれば、それはわれわれにとって、非常に大きなチャンスとなる。

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