華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が米国の要請を受けカナダで逮捕された事件を巡り、イランと取引のあった香港の会社、スカイコム・テックの所有先が争点に浮上している。孟氏の弁護団によると、孟氏は2013年に英銀大手HSBCに行ったプレゼンテーションで、スカイコムの株式はすべて手放しており、取締役も退いたと説明していた。孟氏は通商ルールを順守するために取締役に就いていたという。このたび裁判所に提出された書類で明らかになった。弁護団は、ファーウェイは2009年にスカイコムとの関係を断っており、それ以降の活動について、責任を問うことはできないとしている。一方、孟氏の身柄の引き渡しを要求している米国の検察当局は、スカイコムは2010~2014年にファーウェイの傘下にあり、イランとの取引窓口になっていたと主張。銀行をだまし、制裁違反となる数百万ドルの取引を承認させていたとしている。