米アマゾン・ドット・コムは大型家電から日用必需品まで何でもオンラインで購入することを人々に教え込んできた。ただ最近では利益が上がらない一部商品の販売を見直し、大手ブランド企業にはサイトでの売り方を変更するよう迫っている。そうした商品はアマゾン社内で「CRaP(Can’t Realize a Profit=利益が上がらない)」と呼ばれている(訳注:crapはごみや役立たずを意味する下品な単語)。例えばボトル入り飲料やスナック食品は、15ドル以下の価格設定でアマゾンが直接販売することが多い。重かったり、かさばったりするので送料が高くつく。そのため利幅は薄く、利益が出ないこともある。大手ブランド企業の経営幹部やアマゾンの考え方に詳しい関係者によると、同社は売上高の急成長に加えて以前より利益を重視しており、CRaP商品にますます狙いを定めている。アマゾンはこの数カ月間、不採算商品をサイトから削除し、メーカーに対してネット販売により適したパックに変更することを迫ってきたという。アマゾンで商品を販売している企業とそのコンサルタントが明かした。
米アマゾンが不採算商品に標的、売り方変更要請も
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