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企業が集めた顧客データは
顧客体験の向上にこそ使うべき

――ジェームズ・マクリディ アドビ 日本・アジア太平洋地域代表に聞く

ダイヤモンドIT&ビジネス
2018年12月20日
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コンサル力の強化が
アドビ自身の成長につながる

――日本法人の方針としてコンサル部門の強化を掲げています。それはなぜですか。

 実はいま、このコンサルティングの分野の引き合いが非常に増えていて、アドビジャパンでは「デジタルストラテジーグループ」というコンサルティング専門の組織を立ち上げて対応しています。外部からのコンサルタントの採用ももちろん進めていますが、それだけでは間に合わないので、既存の社員に対しても教育プログラムを設けてコンサルタントへの転向を促進しています。

 社内の教育プログラムは大きく製品のトレーニングとスキル開発に分かれますが、単に製品のプレゼンや営業ができればいいわけでなく、例えばロジカルに戦略を作る手助けができたり、顧客の組織が製品を正しく使える状態かを診断する力など、幅広い能力が必要になります。

 アドビ自身、かつてのパッケージソフトの売り切りのビジネスからクラウド製品のサブスクリプションモデルに転換を果たした企業です。顧客にアドビの製品をより長く深く使い込んでいただくことが、結果的にアドビ自体の成長につながると信じており、コンサルティングの強化は、そのために絶対に必要な要素なのです。

――最後にお聞きしますが、アドビは今年マーケティングオートメーションの専業ベンダーであるマルケトを買収しました。日本ではどのような効果が期待できますか。

 日本でも採用企業が多いマルケトの買収は、先ほどお話しした企業の顧客戦略の策定に際して強力な武器になると確信しています。すでに日本のマルケトのメンバーとのミーティングを重ねており、実際の統合は2019年からはじまりますが、その効果は非常に大きなものでしょう。いまから楽しみにしています。

(取材・文/ダイヤモンドIT&ビジネス 指田 昌夫)

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