宇宙空間における安全保障の重要性を掲げてきたドナルド・トランプ米大統領が、米中央軍などと同様に戦闘部隊司令部として機能する新たな「宇宙司令部」の設置を指示した。トランプ氏は宇宙司令部の司令官や副司令官も指名するよう求めたが、陸・海・空軍、海兵隊、沿岸警備隊に次ぐ6番目の軍種となる「宇宙軍」の創設までは踏み込まなかった。マイク・ペンス副大統領は18日、フロリダ州のケネディ宇宙センターで、「各軍種が担っている宇宙関連の任務を宇宙司令部下に統合する」と述べ、「新時代においても兵士たちが国家を守れるよう、宇宙に関するドクトリンや戦術、技術、手順などを開発していく」とした。ペンス氏は宇宙軍について、トランプ氏が概要を近々発表すると明かしたが、その創設には政治および行政上の課題がまだ残っている。新たな軍種を設けることには、国防総省(ペンタゴン)の一部幹部らが抵抗。また宇宙司令部とは違い、宇宙軍を創設するには議会の承認が必要となるが、ワシントンでの支持は広まっていない。
トランプ氏、宇宙司令部の設置を指示
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