米連邦準備制度理事会(FRB)は18・19日の2日間にわたって開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を25ベーシスポイント(bp)引き上げ2.25~2.5%とすることを決めた。また、当局者は19日公表した新たな金利予測で、来年の利上げ軌道は一段と緩やかになることを示唆した。利上げは全会一致で決定した。2015年12月以降で9回目の利上げとなる。3カ月前の予測に比べると、来年はそれほど積極的に利上げする必要はないとみる当局者が増えている。来年の利上げ回数を巡っては、FRB当局者17人のうち11人が2回以下と予想。9月時点でそう予想していたのは16人中7人だった。3回以上の利上げが必要と予想したのは6人にとどまり、9月時点の9人から減少した。利上げが1回のみとの予想は6人で、9月の3人から増加した。