米大統領経済諮問委員会(CEA)のケビン・ハセット委員長は26日、連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長について、解任の危機にあるわけではないと言明した。ドナルド・トランプ大統領がパウエル議長を解任するかもしれないとの不安が市場に広がる中、複数の政権高官の見解を裏付ける発言だ。ハセット氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、パウエル氏の職務は安泰だと強調。「大統領はパウエル氏との政策の違いを口にしたが、パウエル氏の職務は100%安泰だ。大統領にはパウエル氏を解任する意図は全くない」と述べた。トランプ氏はこのところのFRBの利上げに不満を表明し、パウエル氏を名指しで非難してきた。株式相場は自身の大統領就任から大半の期間で上昇してきたが、FRBの利上げによって相場が反転していると懸念を示している。