2018年を地球温暖化や格差、毒々しい政治などを情けなく思って過ごした人に朗報だ。昨年1年間で世界は良くなった。今年はさらに良くなるだろう。  世界中で貧困は急速に減少している。今や世界の半分は中間層だ。非識字率は下がり、病気、そして死者を伴う暴力も減りつつある。こうした事実は新聞の見出しにはならない。変化は緩やかに絶え間なく起きていて、意外性がないからだ。だからこそここで取り上げる価値がある。世界が今、直面している問題は既に克服した問題と比べれば格段に小さく、同じように解決できる。奇跡に頼るわけではない。私たちが今、手にしている知識と方法を辛抱強く実行に移せばいい。