以下は最近、世界で起こった重大な出来事だ。注意深く読んでほしい。懸念すべきトレンドに気付くかもしれない。米国では、トランプ政権がシリアとアフガニスタンに駐在する米軍の撤収に着手。これに伴い、米軍撤退で生まれるシリアの空白を埋めるよう、トルコに対して明確に要請した。米政府はメキシコとの国境沿いの壁建設を巡る対立により、政府機関が一部閉鎖された。ジム・マティス前国防長官は、辞表を提出し、従来の同盟・協力関係に背を向けることの危険性について警告した。一方、世界では、米国を除く11カ国の環太平洋経済連携協定(TPP)が発効。米国はTPPからの離脱を表明している。日本と欧州連合(EU)の間では、近く経済連携協定(EPA)が発効する。中国はシンガポールと自由貿易協定(FTA)に署名し、日本や韓国とも交渉を進めている。そしてロシアは、南米ベネズエラに戦略爆撃機を派遣。ロシア当局者はこれについて、中南米で軍事プレゼンスを確立する長期的なコミットメントだと説明している。
内向き強める米国、その空白を狙う競合諸国
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