人工知能(AI)は時代の最先端を行く技術というだけではない。多くの投資家にとって出資先の新興企業に欠かせない条件となっている。今やこの技術は成熟しつつあり、幅広い業種に合わせて使えるようになった。そこで2019年はAIや機械学習を競争上の強みとする新興企業が急増するのではないかと投資家はみている。AI関連で注目を浴びている企業の一部は、農業、製造業、建設業といった旧来型の業種のほか、ソフトウエア開発のような専門分野(例えばプログラマー向けの自動化など)のビジネスを手掛ける。また、セキュリティーサービスや高齢者の健康管理といった複雑な判断を求められる分野で、AIと人間が協力することを主眼とする企業も多い。