ドナルド・トランプ米大統領は14日、ロシア政府とのやり取りで不適切な行いがあったとの見方を否定した。ロシア政府やウラジーミル・プーチン大統領との関係を巡り一段と厳しい視線が向けられていることに反応した形だ。トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、「ロシアのために働いたことはない」と言明した。下院民主党は前日、トランプ氏がプーチン大統領との会談で記録作成を制限しようとした疑いについて、調査する方針を示した。ワシントン・ポスト紙は米政府の現旧関係者の話として13日、トランプ、プーチン両氏の会談に関する機密文書や詳細な記録が存在しないと報じていた。また、米紙ニューヨーク・タイムズは、米連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー前長官の突然の解任について、トランプ氏がロシアの意向を受けて動いた可能性を示しているとの懸念から、FBIが2017年、スパイ活動防止に絡みトランプ氏に対する調査を開始していたと報じた。