低価格帯の電気自動車(EV)製造で苦戦しているのはテスラだけではない。米ゼネラル・モーターズ(GM)はEV戦略を高級車「キャデラック」に任せることにした。いずれは大衆市場向けEVが米自動車業界を一変させるだろう。だが今はまだ、その時ではない。GMは13日、北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)でキャデラック初のEVのデザインを公開した。11日には、同社の第3世代EV生産システムで製造する第1号車がキャデラックになることを明らかにしていた。プラグインハイブリッド車「ボルト(Volt)」やEVの「ボルト(Bolt)」といったこれまでのプロジェクトは、「シボレー」ブランドだった。GMは今回の戦略発表と併せ、利益とキャッシュフローが予想外に堅調となる見通しを示し、株価は7%高に急騰した。