米大手銀2行から景気を巡る警戒信号が発せられた。投資家はしっかり受け止めるべきだ。とウェルズ・ファーゴが15日発表した10-12月期(第4四半期)決算は、いずれも収入が予想を下回った。JPモルガンは1株利益も予想に届かなかった一方、ウェルズの1株利益はわずかながら予想を上回った。米国株が幅広く上昇する中、両行の株価はこの日午前の取引で2%程度下落した。JPモルガンの弱材料となったのは、債券トレーディング収入が前年同期比16%減少したことだ。ただ、シティグループが前日、同様の収入減を明らかにしていたことから、これは大きなサプライズとはならなかった。投資家にとって一層懸念されるのは、JPモルガンもウェルズも融資の伸びが鈍いうえ、JPモルガンの決算がクレジットサイクルが後退期に入りつつある兆しを示唆していることだ。
米景気ピークアウト、大手銀決算が鳴らす警鐘
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