【ロンドン】テリーザ・メイ英首相は21日、欧州連合(EU)と合意した離脱案が先週大差で否決されたことを受けて、議会に代替案を提示した。だが当初案から大きな変更はなく、目新しい提案は示されなかった。  首相は議会演説で、合意案のさらなる修正を求めてEUと協議する意向を表明。与野党双方の懸念を払しょくするため、将来の通商協定を巡る交渉で議会の発言権をさらに高めるとした。ただ、EU離脱を巡る代替案は新味に乏しく、首相は「われわれが見いだす必要があるのは、議会の支持を得られる方策だ」と述べるにとどめた。