米政府が西側諸国と連合を組み、シリア北部の緩衝地帯設置やその管理を遂行する意向であることが分かった。米政府当局者らが明らかにした。計画には米軍による支援も含まれるが、現時点で同意した国はないという。政府方針の詳細はこれまで明らかになっていなかった。米政権としてはドナルド・トランプ大統領のシリア撤退命令に応じつつ、過激派組織「イスラム国(IS)」が勢いを取り戻したり、トルコ軍がクルド人武装勢力と衝突したりするのを避けるためにも、他国の同意を得ることが大きな課題となっている。米政府がシリア北部での協力を呼び掛けているのは英国、フランス、そしてオーストラリアなど。トランプ氏はシリア国内のIS掃討作戦は成功したとして、昨年12月に2000人以上の米兵に向けシリア撤退を指示したが、米民主・共和両党からは時期尚早との声も聞かれる。当局者によれば、撤退には4〜6カ月を要する。