最高経営責任者(CEO)が決算会見の締めくくりに、最高財務責任者(CFO)の退任についてさらりと発表することはめったにない。ディーパック・アフジャCFOの退社動機は不明だが、テスラができる限りコストをかけずに、その巨大な野望を実現する原資を確保しようと取り組んでいることが、職場のストレスにつながった可能性は十分にある。テスラが30日引け後に公表した10-12月期(第4四半期)は、一見すると、予想外に力強い内容だ。売上高は72億ドル(約7800億円)で市場予想を上回る一方、調整後1株利益は1.93ドルと、市場予想には届かなかった。テスラ株価は決算発表を受け、時間外取引で小幅安となった。これはアフジャ氏退任のニュースが伝わる前の段階だ。
テスラ、黒字の陰に潜む「投資なき成長」のリスク
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