数年にわたる米企業の増益基調は投資家の予想より早く終わる可能性があり、10年近く続いている強気市場への警鐘となっている。ネットフリックスやデルタ航空、エスティーローダーなど、30社を超えるS&P500種指数構成企業がここ数週にアナリスト予想を下回る1-3月期(第1四半期)業績予想を発表し、世界経済の見通し悪化や貿易政策を巡る不透明性に言及した。ファクトセットによると、一連のさえない予想を受けてS&P500企業の1-3月期利益は1.9%減少するとみられている。昨年9月時点では約7%の増益が見込まれていた。予想が現実になれば、S&P500企業全体としては2016年4-6月期(第2四半期)以来の減益(前年比)となる。それは、これまで維持されてきたモメンタムが弱まったことを示す。テクノロジーから小売りに至る多国籍企業の18年10-12月期(第4四半期)決算は堅調で、S&P500企業は5四半期連続の2桁増益を記録していた。
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