米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は、当局者が世界経済の減速や金融市場の混乱が米経済に与える影響を測ろうとする中、FRBが先月決めた利上げを休止する方針をあらためて確認した。パウエル議長は26日の上院銀行委員会での証言原稿で、世界的な景気鈍化、不安定な金融情勢、インフレ圧力の弱さを踏まえると「将来の政策変更について忍耐強いアプローチが正当化される」と述べた。FRBは昨年利上げを4回実施したが、それ以降は追加利上げを見合わせる考えを示唆している。パウエル氏は「足元の景気情勢は健全で、経済見通しも良好だとみているが、ここ数カ月で、やや相反する流れや食い違うシグナルが現れている」と述べた。