メッセージアプリ「スナップチャット」を運営する米スナップのエバン・スピーゲル最高経営責任者(CEO)は経営コーチを雇い、正しいことを言うにも言い方があることなどを学んでいる。ただし、言うはやすく行うは難しだ。スピーゲル氏は25日の投資家会合で、上場以来これまで数々の問題に見舞われた2年間を改めて振り返った。ここ数カ月で経営幹部が相次いで入れ替わったほか、スピーゲル氏が議決権のある株式50.8%を保有していることなどから、スナップチャットはワンマンショーだというのが定説になっているが、こうした見方への反論も試みた。何より重要なことに、携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」用のアプリの完全導入計画について、今年末までという確固とした期限をようやく設定した。スピーゲル氏の発言を受け、スナップの株価は25日の取引で4%上昇したが、2017年3月の新規株式公開(IPO)以降では57%安に沈んでいる。