米HPインクの決算は、名の知れたハイテク大手が実は世界屈指の資本を備えたインク企業にすぎないということを悲痛なほど知らしめた。そして今や資本も若干減っている。11-1月期(第1四半期)決算の発表を受け、HPの株価は28日に17%超下落。1日の下落率としては約8年ぶりの大きさとなった。11-1月期の売上高は市場予想に届かなかった。プリンター関連製品の販売減が主な要因だ。関連製品の売上高は前年同期比3%減の 約33億ドルと、ここ2年で初の減収となった。同社は2019年通期(10月31日まで)についても、関連製品は同程度の減収になるとしている。アナリスト予想では3%の伸びが見込まれていた。HP幹部は27日遅くの電話会見で、業績の弱含みは新興国市場に主因があると説明。市場シェアを見誤ったため、新興国で在庫が積み上がったとした。
HPの「インク汚れ」、すぐには落ちず
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