米製造業の雇用が持ち直している。何年も減少が続いていた米製造業の雇用は、生産業務や非管理職でこのところ、1990年代半ば以来最長となる18カ月連続で増加している。米労働省の統計によると、2017年7月以降、製造業の非管理職雇用は27万4000人増加した。多くの州で製造業が最高の職だった時代に戻ると予想するエコノミストはほとんどいないが、業界が安定してきたと指摘する声が多い。最近の雇用増の大半は、交通機器や機械といった米製造業のルーツを知る者が誇りに感じる耐久財メーカーによるものだ。セキュリティー製品メーカーの米アレジオンのデイブ・ペトラティス最高経営責任者(CEO)は、「製造業は米国にとって極めて重要だ」と話す。「世界最大の経済国なら工場や生産施設を持ってしかるべきだ」。同社は全米各地に持つ鍵や電子カード読み取り機などの生産・組立工場で2500人を雇用している。
米製造業雇用に復活の足音、2010年が底
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