物価とマネタリーベース
さらに金利で「約束」
日銀の金融政策の操作変数は、イールドカーブコントロール(長短金利操作)を導入した2016年9月以降、量(マネタリーベース)から金利に移っている。
したがってマネタリーベースは、現行の金融政策においては副次的な位置づけにとどまる。
だが一方、日銀は依然、マネタリーベースについて「コミットメント」を掲げている。いわゆる「オーバーシュート型コミットメント」である。
さらに、2018年7月には新たに金利の「フォワードガイダンス」を導入した。
2013年1月に導入された「2%物価目標」とあわせると、「約束」が多くなり過ぎ、金融政策の運営の意図がみえにくくなるばかりだ。