なぜ「人生が変わった」と
実感する人が多いのか?

 バレットジャーナルを始めれば、スケジュール管理やタスク管理などが簡単にできるようになり、生産性や効率をあげることができる。でも、バレットジャーナルにできることはそれだけじゃない。

 ノートを前に腰を下ろし、頭のなかを整理し、静かに自分を見つめることで、過去を振り返り、現在を整理して、未来を計画できるようになる。人生で成し遂げたいことを考え、意志力をもって日々をすごせるようになり、「自分の人生をコントロールしているのは自分自身だ」と自信をもてるようになるのだ。

 だからこそ「バレットジャーナルのおかげで人生が変わった」、「日々を前向きにすごせるようになった」という感謝の声が、日々、寄せられているのだろう。

発達障害の著者が苦心して生み出した
頭のなかを整理するためのノート術

ライダー・キャロル(Ryder Carroll)
バレットジャーナルの発案者。デジタルプロダクト・デザイナー
ニューヨークのデザイン会社でアプリやゲームなどのデジタルコンテンツの開発に携わり、これまでアディダスやアメリカン・エキスプレス、タルボットなどのデザインに関わる。バレットジャーナルは、デジタル世代のための人生を変えるアナログ・メソッドとして注目を集め、ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ファスト・カンパニー、LAタイムズ、BBC、ブルームバーグなど多くのメディアで紹介。またたく間に世界的なブームとなる。初めての公式ガイドとなる本書は、アメリカで発売後ベストセラーとなり、世界29か国で刊行される。

 このノート術を編みだしたのは、ライダー・キャロルという無名の青年だ。彼が苦心のすえ独自に編みだしたノート術をネットで公開したところ、あっという間に世界に広まり、ネット上にはバレットジャーナル愛好家のコミュニティーが次々と誕生し、ムック本までが多数刊行されている。

 著者ライダー・キャロル氏はニューヨーク市ブルックリン在住のデジタルプロダクトデザイナー。彼は小学生の頃に、注意欠陥障害(ADD)という発達障害の診断をくだされ、日常生活を送るうえで苦労を重ねた。

 そこで頭のなかを整理しようと懸命に試行錯誤を重ね、ついにスケジュール帳、日記、備忘録、やることリスト、スケッチブックなどの機能を1冊のノートにまとめた独自のノート術を編みだした。そして、このノート術に「バレットジャーナル」(Bullet Journal)と命名した。

 Bullet Pointには箇条書きのときに用いるドット(・)の意味があり、この命名からもわかるように、バレットジャーナルでは「箇条書き」が大活躍する。

世界中で増殖するコミュニティ
ノート術を超えた自己啓発書

 著者がバレットジャーナルのサイト、bulletjournal.comを立ちあげたところ、またたくまに閲覧者が増え、世界各地のユーザーがバレットジャーナルを実践するようになった。

 現在ではネット上にbulletjournal、すなわちbujoのコミュニティーが多数立ちあがっている。#バレットジャーナル、#bulletjournal、#bujoなどのハッシュタグでSNSを検索すれば、世界のユーザーの情報が得られるうえ、仲間とつながることもできる。

 こうして愛好者が増えるばかりのバレットジャーナルを編みだした本人が初めて記した「公式本」がついに刊行されると、本国アメリカで刊行されるや大ベストセラーになっただけではなく、欧米や南米などすでに16か国で刊行され、今後も中国やロシアなど12か国で翻訳書の出版が予定されている。

 とはいえ、この公式本は単なる「ノート術の本」ではない。著者の哲学的思考も散りばめられていて、一種の自己啓発書にもなっている。「ノート術×自己啓発=人生を変えるノート術」といったところだろうか。

 バレットジャーナルは、1冊のノートとペンさえあればいつでも始められる。バレットジャーナルの愛好家のなかには、カラフルなイラストや装飾でページを彩っている人もいるが、そうした装飾はあくまでも本人の好みの問題にすぎない。大切なのはノートの機能であって装飾ではないと、キャロル氏も断言している。

 とにかく、まずは1冊のノートとペンから始めてみよう。その後は、あくまでもペン1本で続けるもよし、付箋やシール、多彩なイラストでページを彩るもよし。基本のやり方さえ守れば、あとは個人が自由な発想で楽しみ方を広げていけるのも、バレットジャーナルの大きな魅力なのだから。

 バレットジャーナルを始めると始めないのとでは、その後の人生が大きく変わってくるはずだ。世界的ブームとなっているこのノート術、初の公式本『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』を参考にして、ぜひ試してもらいたい。