英議会は14日、今月 29日が期限だった欧州連合(EU)離脱を延期することを賛成多数で可決した。EU離脱を巡る混乱が新たな局面に入ることになる。これにより、テリーザ・メイ英首相のEU離脱協定案が来週初めにも3回目の採決にかけられる可能性が出てきた。メイ首相は、離脱を長期にわたり引き延ばすことをちらつかせ、反EU議員の支持を得ようとする可能性がある。英議会は12日にメイ首相の離脱協定案を再度否決。13日にはいかなる場合でも「合意なき離脱」を排除することを決定した。ただ、英国がEU離脱を延期するには、EU加盟27カ国すべての同意を得る必要がある。EUは離脱延期を承認するかどうか来週21日からの欧州理事会で協議する。