ウエーターが両手に乗せたトレーのバランスを取ろうとするように、料理宅配サービスもそれぞれバランスに挑戦している。大きなトレーを持つ企業は特にそうだ。カナコード・ジェニュイティによると、米国のオンライン宅配市場の規模は80億ドルに膨らみ、数社が競争を繰り広げている。ただ、調査会社エジソン・トレンズの報告によると、株式非公開のドアダッシュが、注文金額ベースで抜き出ているようだ。一方、注文件数では、米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズが手掛ける「ウーバーイーツ」と「グラブハブ」が依然としてドアダッシュをリードしている。どうやら鍵を握るのは選択だ。各社の情報によれば、ドアダッシュは現在、ウーバーイーツやグラブハブより格段に多くのレストランの注文に対応している。エジソンの共同創業者、ヘタル・パンドヤ氏によると、ドアダッシュは都市部のより高級なレストランに力を入れているため、比較的高額の注文につながる可能性が高い。グラブハブとウーバーイーツは概して郊外で優位に立っているが、郊外の消費者は注文1回当たりの金額が低めになる。
疾走する料理宅配サービス、ドアダッシュが快進撃
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