外国人の同僚から食事に誘われたものの、事情があって断る時、どのように伝えていますか? 一見、模範解答とも言えるような表現であっても、ネイティブから見ると違和感があり、「残念な英語」だと思うことが少なくありません。そこで今回は食事の誘いを断る際に、日本人が言いがちな表現を紹介するとともに、どのような表現がネイティブにとって適切なのかについて、デイビッド・セイン氏がわかりやすく解説します。
私は時々、日本のビジネスパーソンが、外国人との会話でちょっと「残念な英語」を使っている場面に出くわしたり、知人から話を伝え聞いたりすることがあります。それは決して、彼らの使う英語が間違っているという意味で言っているのではありません。むしろ、海外とのかかわりのある仕事をしているビジネスパーソンは、これまでに英語をしっかり学んできているので、比較的正しい言葉づかいをする場合が多いと思います。ところがその表現があまりにも教科書的で、よくできすぎているところもあり、ネイティブから見ると堅苦しく思えることがあるのです。
職場の米国人同僚から食事に誘われた時、
日本人はどんな断り英語を使ったのか
日系のグローバル企業で働くヨシオは、米シカゴの支社に配属されて1年余り。だいぶ英語も上達してきて、現地の米国人従業員たちとも仲良く交流できるようになりました。そんな中、同僚の1人マシュー(Matthew)から、声をかけられます。
Matthew: Your English has improved a lot for one year.
マシュー:ここ1年で英語がすごく上達したね。
Yoshio: Oh, really? Thanks.
ヨシオ:えっ、そうですか? それはどうも。
Matthew: By the way, are you busy Friday night? I'm going to a burger shop with my colleagues. Why don't you join us for dinner?
マシュー:ところで、金曜の夜は空いているかな? 同僚たちとハンバーガーレストランに行くんだけど、一緒に夕食はどう?