次に、その横に「P?」と書き、この本を読む目的を書き入れる。PはPurposeの頭文字だ。目的を書くことにより、目的達成に無関係な情報を切り捨てることができる。ここは重要なので、赤ペンで書こう。

「P?」の枠を埋めたら、その紙を横に置いて本を読み始める。読み方は自由だ。ただ、本を読みながら、先ほど書いた「P?」をチラチラ見るようにしよう。目的を忘れないようにするためだ。

 本を読み終わったら、フレームワークの中段を埋める作業に移る。本をペラペラと読み返しながら、目的達成に役立ちそうなキーワードを青ペンで書き出していく。フレームは16個用意するが、すべてを埋める必要はない。あとで「20字まとめ」をつくるための情報収集と整理が目的なので、8個以上を目安にするといいだろう。この作業は、10分程度の時間制約をかけて行う。

 次に、赤ペンを取り出し、考えをまとめるプロセスに移る。書き出したキーワードのうち、同じ意味の言葉に丸をつけて線でつないだり、似たような言葉をグルーピングしたり、複数の言葉に通底するキーワードを考えて空きスペースに追記するなどといった作業だ。

 ある程度考えがまとまってきたら、その下に23マスの「1P?」フレームを設け、そこに20字の一言を書き入れる。「1P」とは「1Phrase」の略だ。自分の考えたまとめが20字にまとまるかどうか確かめてみよう。20字に収まらなければ、「別の短い言葉に言い換える」「言葉の順番を入れ替える」「修飾語句を省いたり入れ替えたりする」などといった方法を試してみよう。

◆その他大勢から抜け出す「3Q」アウトプット学習法
◇「What」「Why」「How」で整理する

 著者の「20字まとめ」において、「アウトプット」の定義は「人に『説明』できること」、「学習」の定義は「説明可能なレベルで思考整理する営み」である。そのうえで「わかる」とは、「3つの疑問」、すなわち「What?」「Why?」「How?」が解消した状態だと定義している。

 トヨタの「1枚」資料で考えてみよう。資料の項目はすべて「What?」「Why?」「How?」で分類することができる。企画概要や打ち合わせ結果、問題の明確化、現状把握はWhat、企画の背景や出張の目的、真因分析はWhy、予算、発注先、スケジュール、今後の対応、対策立案などはHowに該当する。