米アップルは25日、有名人勢ぞろいのプレゼンテーションで、待望の動画配信サービスを発表した。この派手な演出は重要な情報を欠いていた。新たなサービスのコストだ。企業が動画配信の立ち上げに注力し、ネットフリックスなど、人気サービスのコストが着実に上昇する中、消費者はこのますます飽和気味のメディア市場にどの程度のお金と時間を割くべきか、難しい問題に直面している。消費者にとってはすでに、ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムの「プライム・ビデオ」、フールー(Hulu)、ESPNプラスといった選択肢が存在する。これに近く、AT&T傘下のワーナーメディア、ウォルト・ディズニー、ケーブルテレビ(CATV)大手コムキャスト傘下のNBCユニバーサルによる新規の動画配信サービスが加わる。この他にも、AT&Tや衛星放送大手ディッシュ・ネットワーク、アルファベット傘下のユーチューブなどがすでに提供している「スキニーバンドル(視聴できる番組数を減らし低料金で提供するプラン)」もある。
参入相次ぐ動画配信、選択肢「多すぎ」のジレンマ
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