米ミネアポリス地区連銀のニール・カシュカリ総裁は、今は連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを実施するにふさわしい時期ではないとみている。3月29日のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで明らかにした。カシュカリ総裁はFRB当局者のうち最も一貫して利上げに反対してきた人物。この日のインタビューでは、FRBの現在の政策を支持する姿勢を示した。FRBは先ごろ政策金利を据え置き、年内に追加利上げを実施する可能性が低いことを示唆した。カシュカリ総裁は「下振れに変わったリスクがあり、実際に景気が鈍化しているのか、それとも一時的な誤差なのかを見極めるため、さらに情報を得るために(金利据え置きは)正しい動きだと思う」とし、「利上げは適切でないという私の基本的な姿勢は変わらない。景気の弱さが(連邦公開市場委員会=FOMC)に、利上げ停止にふさわしい時期だと判断させた。私はそれを支持する」と語った。