2019年は投資家にとって、損失を出すのが難しい年となっている。これは、プラスの確保が難しかった昨年と同じぐらい懸念を生むものだ。過去50営業日は、資金を寝かせておけば大半の資産クラスで利益が得られた。S&P500種株価指数を構成するいずれのセクター、新興国の株・債券、欧州株や日本株、米国債や広範な商品バスケットなどだ。S&P500で今年下げているのは40銘柄だけで、5%を超える下落はわずか18銘柄にとどまっている。これとは対照的に、2018年終盤はほぼ全ての資産クラスの価格が年初を下回っていた。ドイツ銀行の分析によると、一時は投資可能な資産クラスの90%でリターンがマイナスに陥っていた。記録的な割合だ。
何もかもが上昇する相場、投資家は警戒を
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