ニューヨーク市は9日、はしかの感染が拡大しているブルックリン地区の一部地域の非常事態を宣言し、予防接種を義務づけるとともに違反者には罰金を科すことを発表した。  正統派ユダヤ教徒の住民が多数暮らす市内の一部地域ではしかの流行が始まったのは昨秋。感染者の急増を防ぐために、ニューヨーク市としては初となる予防接種の義務化に踏み切った。  はしかの感染が拡大する一方、予防接種に反対する運動も発生。こうした一部地域を対象にした「誤情報を広める意図的な動き」(市の保健担当幹部)に対し、異例の対応を決めた。  非常事態宣言の対象となるのは、特定の郵便番号の地域。