米国では住宅のフリッピング(2年未満での短期転売)が2006年の住宅ブームのピーク頃に近い水準に戻っている。バブル崩壊前夜だった当時は、見境ない投資の象徴になったフリッピングが増加していた。だが不動産情報会社コアロジックの新たな分析によれば、10年以上前のそうしたフリッピングに比べると現在のフリッピングの大半はリスクが低く、今後数年に価格が下落しても激しい相場変動を引き起こす公算は小さいとみられる。コアロジックによると、2018年10-12月期(第4四半期)に米国で売却された住宅の約10.6%はフリッピングだった。これは06年1-3月期(第1四半期)の11.3%に近く、10-12月期の水準としてはコアロジックによるデータ収集開始後の20年間で最も高い。
米住宅の短期転売、危機前の水準に接近
2006年のブーム時よりリスクは低下、利幅は2倍以上
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