数秒でおいしさを判定できる神アプリ

 機器で測定したり、実際に味見したりしなくても、野菜や果物の味が分かる──。業界で“神アプリ”の異名を取る斬新なスマートフォンアプリがある。

 農業ベンチャーのマクタアメニティ(福島県伊達市)が開発した。スマホで撮影した農産物の画像をクラウドへ送れば、AI(人工知能)がデータベースに蓄積された過去データと照合し、味を判定する。わずか数秒ほどで、写真のような解析結果が得られるという。

 あるトマトの有力産地では、店頭に並ぶときにちょうど赤く熟すよう、未熟な青いトマトを収穫している。だが、おいしそうに見えるのは外見だけということも少なくない。おいしさの見える化に成功した神アプリは、外見偏重の農産物流通に一石を投じることになりそうだ。