自動飛行で農地の上を飛ぶドローンが、農業の生産と農産物の販売を根底から変えようとしている。日中の最前線をレポートする。

 農業分野に限ったことではないが、中国のデジタル化の勢いは凄まじい。ドローン技術の実用化においても、日本のはるか先を行っている。現場を取材すると、「中国の農家は貧しい」という固定観念を見事に覆された。デジタルネーティブの若手農家が抵抗なく最新技術を使いこなし、大儲けしているのだ。

郭さんはバンズのスニーカーを履いた現代風の若者。午前10時に作業を始める「ゆとり農業」を実践。Photo by H.S.