中国でのドローンの飛行状況を可視化したプレゼン。新疆ウイグル自治区の木綿生産で活用が進む。Photo by H.S.

 過去の金融決済で信用力があると判断された農家は、低利で融資を受けられる。零細農家であっても、ドローンなど新技術への先行投資ができる仕組みだ。

 ドローンの活用実績を見ても日中の差は明らかだ。18年に中国で稼働していた農業ドローンはXAG製だけで1万3000台で、前年から3倍に増えた。

 日系メーカーの農業ドローンのほとんどが実証段階にとどまるのに対し、中国では万単位のドローンが飛ぶ。蓄積された生育データが人工知能(AI)で徹底的に解析され、新たな技術革新が起きる。こうした好循環を生む中国農業に、日本が学ぶべきところは多い。

AI解析による収穫量の予測で
巻き返し図る日本勢