5Gビジネスバトル/医療・ゲーム・セキュリティ・動画編MWCで展示されていたクラウドゲーム Photo by H.O.

 米アマゾンがクラウドゲームに参入するかもしれない──。今年1月に米国メディアがアマゾンの動向を報じたことで、ゲーム業界に激震が走った。

 ゲームの演算処理をクラウドサーバー側で行う「ストリーミングゲーム(クラウドゲーム)」の存在感はもはや無視できない。

 高速大容量・低遅延の5Gが普及すれば、これまで端末側で行っていたゲーム処理をクラウドサーバーに移すことができる。これにより、スマートフォンやパソコンなど汎用機で、ゲーム専用機と同じ品質のストリーミングゲームが実現すれば、ソニー、任天堂、米マイクロソフトのゲーム専用機メーカーが支配してきたゲーム業界は、いよいよ試練の時を迎える。

 18年の米ゲーム見本市「E3」では、その一角であるマイクロソフト自身が「クラウドゲーム」の開発に乗り出すと表明。ゲーム専用機の「Xbox」だけではなく、スマホやパソコンなど端末を選ばずストリーミングゲームを楽しめるようにするというニュースは衝撃を決定的にした。

 米グーグルも18年10月に「クローム」のブラウザー上で動くストリーミングゲームの試験版を公表。報道によると、アマゾンのクラウドゲームの発売は20年以降になるとされるが、5Gの本格化が背景にあるのは間違いない。

 一方で、「ゲーム専用機のコントローラー文化はなくならない」(ゲーム雑誌を手掛けるファミ通グループの浜村弘一代表)との見方も根強い。

 事実、iPhoneをはじめスマホが市場を席巻した4Gの時代にも「ゲーム専用機不要論」が叫ばれてきたが、ソニーはPS4、任天堂はスイッチの発売で復活して今に至っている。5G時代を迎え、「vsゲーム専用機」の戦いの構図は新局面に入る。

不審者を検知・追尾
セコムのドローン

 「俯瞰ドローン」が不審者を検知した。連携する「巡回ドローン」が追尾する。スタジアムの監視センターは映像をリアルタイムで検知して警備員を急行させ、ついに不審者を追い詰めた。