米金融大手シティグループとゴールドマン・サックスが15日公表した1-3月期(第1四半期)決算は、コスト削減と自社株買いに支えられる内容となった。だがこれらは、長期的な成長を実現する方策とはならない。厳しい市場環境を背景に、シティは前年同期比2%、ゴールドマンは13%のそれぞれ減収となった。両行を救ったのはコストに対する規律だ。シティは総営業費用を3%、ゴールドマンは11%それぞれ圧縮。これに加え、シティは41億ドル(約4600億円)相当、ゴールドマンは12億5000万ドル相当の自社株買いを実施し、1株利益をまずまずの水準まで押し上げた。総合的に見ると、シティの1株利益は1.87ドルと、1.80ドルを見込んでいた市場予想を上回った。ゴールドマンの1株利益も5.71ドルと、前年同期からは減ったが、市場予想の4.89ドルは大きく上回った。
ゴールドマンとシティ、成長は何処に?
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