Microsoftのサティア・ナデラCEO
Microsoftのサティア・ナデラCEOは、見事にMicrosoftを復活に導き、時価総額世界1位という王座を奪還した Photo:AFP/アフロ

全7回で、世界トップクラスの海外企業の英語決算書を読み解いて深い話ができるようになろうというこの特集。第4回は、時価総額でAppleやAmazonを上回り、王座を奪還したMicrosoftです。スマートフォン時代の波に乗り遅れたはずの彼らが復活した理由を決算書から探ってみましょう。(ダイヤモンド編集部副編集長 鈴木崇久)

スマホ時代に乗り遅れた
「過去の企業」から完全復活

 企業価値を示す時価総額を「1兆ドル」という大台に乗せたエクセレントカンパニーは、歴史上2社しかありません。米国のIT企業の巨人であるAppleとAmazon.comです。

 しかし、2019年3月末時点で時価総額世界1位の座には別のIT企業がいます。それはMicrosoftです。

 そう聞くと驚く人がいるかもしれません。何せパソコンの基本ソフト(OS)である「ウィンドウズ」でパソコン全盛期に市場を席巻したMicrosoftでしたが、スマートフォン時代への適応に失敗。数年ほど前までは「過去の企業」となりつつありましたからね。

 ところが、今やあのAppleやAmazonから時価総額の王座を奪還するまでに完全復活。この数年で一体何が変わったというのでしょうか?

 そこで特集第4回目となる今回は、Microsoftの復活劇を決算書から読み解いていきたいと思います。ざっくりと見てみるだけでも、Microsoftのビジネスモデルの変貌が分かってくるので、ぜひお付き合いください。

 この記事だけでも分かりやすく解説するつもりですが、決算書の3点セットである財務3表の基本的な読み方について、第1回の損益計算書(PL)第2回の貸借対照表(BS)第3回のキャッシュフロー計算書(CF)で詳しく書いています。併せて読んでいただけると、さらに理解が深まると思います。

 それでは早速、Microsoftの決算書の数字をのぞいてみましょう。