仏パリのノートルダム大聖堂などの歴史的建造物は、とりわけ修復作業中に火災の脅威にさらされており、専門家は火災のリスクを低減できても完全に排除することはできないと指摘している。  「非常に重要な文化財を担当している者なら誰でも、ノートルダムのような火災を防ぐにはどうすればいいか、思いを巡らせるだろう」。こう指摘するのは、教会の保存に取り組む慈善団体、チャーチズ・コンサベーション・トラスト(ロンドン)のピーター・エアーズ最高経営責任者(CEO)だ。  エアーズ氏は「早期に指針や手順、慣例などの見直しが活発になるだろう」としつつも「特効薬はなく、リスクは常に存在する」と話す。