9割近くの親たちが
「子の就職先が気になる」

『息子娘を入れたい会社 2019』が行ったアンケート調査(※)においても、子の就職先が気になるという親は、実に86.4%、9割近くにのぼる。

 また、子と就職先について話し合う親は58.9%、子がどのような就職先を望んでいるかを知っている親は56.7%と結構多い。

 そして、当たり前といえば当たり前だが、「子の就職先が気なる親」ほど、「子と就職先について話し合う」「子がどのような就職先を望んでいるか知っている」割合が高くなっている(図表1と図表2)。

就職に対する意識が
親子の間で共鳴?

 また、「子に就職してほしい具体的な業種・企業がある」と答えた親に、自身(親)が望む業種(複数回答)を聞いてみると、「官公庁/公共団体/公益法人」が27.9%でトップ。続いて、「商社」20.3%、「製造業」19.3%が続く。

 逆に、求人倍率の高い「建設業」や「流通/小売業/外食」などは、かなり低くなっている。

 男女別でも差が見られる。男子に対して親が最も望む業種・企業は「官公庁/公共団体/公益法人」(29.1%)であり、女子(25.0%)より4ポイントほど高い。また、「情報処理/ソフトウェア」「製造業」は男子のほうがかなり多い(図表3)。

 逆に、女子の方が多い業種・企業が「医療/福祉/介護施設/サービス」(24.2%)で男子の倍近い。「医薬品/化学製品製造」(18.5%)もかなり多い。