ドイツ銀行とコメルツ銀行の統合交渉が難航している。投資家から支持を得られていないほか、影響力の強い労組も反対しており、さまざまな問題が山積している。事情に詳しい関係者が明らかにした。ドイツ銀は26日に業績発表を予定しているが、24日夜時点で同行が統合の意思を明らかにする計画はない。関係者によると、統合合意には程遠い状況という。ただ関係者の1人は、両行が最終的に合意する可能性は残されているとも述べている。ドイツ銀のパウル・アハライトナー会長が3月下旬、四半期業績発表までに統合交渉の進捗(しんちょく)状況を投資家に説明する姿勢を示していたため、26日がその期限と見る向きが多い。ドイツ銀とコメルツ銀が正式に統合交渉を開始してから6週目に入っている。米銀や他の外銀と張り合える、規模の大きい強固な国内銀行をつくるため、ドイツ政府は統合を強く後押ししてきた。ドイツ銀はトレーディング事業の市場シェア縮小などの困難に直面している。コメルツ銀も競争が激しい国内市場での生き残りに疑問符が付いている。
ドイツ銀とコメルツ銀、統合交渉が難航
投資家の支持得られず労組も反対、26日までの発表ないか
有料会員限定
あなたにおすすめ