ジョー・バイデン氏がついに、米大統領選挙に向けた混戦模様の民主党候補指名争いに参戦した。25日に投稿したネット動画で「われわれはこの国の魂をかけた戦いに臨んでいる」と述べた。動画は、2017年のバージニア州シャーロッツビルでの白人至上主義者らの集会に焦点を当てた。「時がたてば、現大統領の4年の任期と彼が支持するあらゆる物事は常軌を逸していたとみなされると、私は信じている」ドナルド・トランプ大統領はすぐにツイッターで反撃した。「寝ぼけたジョー、大統領レースにようこそ」「君が予備選キャンペーンで成功するだけの知性――知性は以前から疑われているが――を持っていることを願うばかりだ」と書き込んだ。だが願っているのは逆の結果かもしれない。団結のメッセージを掲げるバイデン氏は、2020年の大統領選で真の脅威となる可能性がある。24日に発表された調査会社モーニング・コンサルトの世論調査によれば、2人の対決を想定すると、バイデン氏を支持するとの回答は42%でトランプ氏の34%を上回った。未定は19%だった。しかし、不満をため込んでいる民主党支持者は、当選する可能性をより重視するだろうか。それともイデオロギー的な純粋さを求めるのだろうか。
【社説】バイデン氏はサンダース氏に勝てるか
大統領選の最有力候補だが、進歩派は支持していない
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