破綻の原因は身の丈以上の拡大投資だったことが、貸借対照表の推移から読み取れる(図2)。

 破綻前の13年度は負債より純資産が多く、一見すると優良経営だ。有利子負債はゼロ。基本的に借金して機材を自ら保有するのではなく、リースしてきた。しかし、この時点で現金および預金は70億円しかなく、帳簿外には“隠れ債務”も存在した。

 それまで小型機による国内線運航で収益を上げてきたが、競合参入するLCC(格安航空)との差別化を図ろうと、中・大型機を導入して国際線に出ようとした。

 1900億円で購入し自社保有する予定だった超大型機エアバスA380の前払い金を「建設仮勘定」として有形固定資産に260億円計上し、現預金が縮小。導入したばかりの中型機A330などリース機材では、今後払うことが決まっている「未経過リース料」900億円が簿外にあった。

 そんな中、円安の進行でドル建てによるリース料の支払いが膨らんだ。追い打ちをかけるように燃料価格も高騰。A380の購入をキャンセルしたところ、多額の違約金を請求され力尽きた。