渋谷はIT系企業の出世エリアとして、米シリコンバレーになぞらえて“ビットバレー”と呼ばれる。一時は米グーグルなど有力テナントを六本木に奪われたが、最近は回帰の流れが強まっている。

 「渋谷の方が働く場所としてより魅力的になっている」と、東急不動産ビル営業部の川島崇裕統括部長は自信をのぞかせる。

 最後に、今後の開発が注目される池袋について。ランドマークといえば「サンシャイン60」だが、1978年竣工と古い。それからしばらく、同クラスのオフィスビルは登場していない。なぜなら雑多な繁華街というイメージが強く、「池袋へ移転ともなれば、女性社員から猛反対される」(不動産関係者)という事情があったからだ。