イランのジャバド・ザリフ外相は17日、中国を訪問し、2015年のイラン核合意を存続させるよう支援を求めた。米国が国際社会からイランを孤立させようと圧力をかける中、イランは同国産原油の最大の買い手であり、核合意の参加国でもある中国と関係を強化したいと考えている。ザリフ氏はこの日、中国の王毅外相と会談する。ザリフ氏は、世界はイランとの経済関係を正常化し、核合意を存続させるために「現実的な措置」を講じる必要があると主張。イラン制裁に加わるよう迫る米国に対抗するよう国際社会に求めている。足元では、トランプ政権が中東に空母打撃群を派遣するなど、米国とイランの間で緊張が高まっており、ザリフ氏は中国のほか、ロシア、日本、インドなど、主要な経済パートナー国を歴訪し、協力を求めている。