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現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則

あの「トゥーチェ」だけではなかった!! 
ディズニー・リサーチの「魔法」のあれやこれやを
開発者の佐藤さんに聞いてきた

安間裕
【第12回】 2012年6月20日
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 それは、光認識によって人間の動作をコンピュータに捉えさせるキネクトや、その“200倍、精度の高いすごいやつ”であるLEAPでさえも、同様でした。

 それらの技術の実現のためには、どうしても、「見る機器」を必要とします。

 このことは、未来のコンピュータ、「SixthSense」でも同様です(SixthSenseについては、私のこのコラムの第4回「iPadもスマホもいらない時代の到来って、ちょっと早すぎ?! 」を参照していただければと思います。または、ご自分で、Googleなどで検索して見てください。これも、とにかくすごいです)。

 ここで、ちょっと、脱線っぽいですが、ディズニー・リサーチと、隣にあるカーネギーメロン大学が開発した、SixthSenseと基本的には同じ技術によって実現されている「SideBySide」をご紹介しておきたいと思います(デモ動画はこちら

 これ、いわゆる、ゲームなんですが、プロジェクターとキネクト型の動作認識がくっついている機械のようです。

 片方の人が持っているプロジェクターによって壁に映し出す動きを、もう一方の人が持っている同じ機械で認識をして、それをお互いが同時に行うことにより、壁を使って対戦型ゲームができるというものです。

 ビジネスでも、ひょっとすると、これを使って、「競り市」みたいに、それぞれお互いの動作をお互いに認識し合って、商談を進める状況のIT化にも、まぁ、「あり」かもしれません。もっと、真面目に考えると、異なる言語の「手話」のコミュニケーションとかにも使えるかもしれません。

 「競り市」のコンピュータ化という意味では、未来の築地とかアメ横で使われるようになっているかもしれないですね。とはいえ、こんなことしなくても、ほかの方法で同じようなことが出来そうな気もしますが…。

 いずれにしろ、こういった方法で「動作」をコンピュータに認識をさせる、これらの技術は、その「動作」を何かに見せる必要があるわけです。

 ところが、このTouchéは、「ネリ消し」大のすごく小さな薄ーいチップを、電気を通す「何か」にくっつけておけばオッケーです。

 机の下に銅板か、伝導体となる塗料などを塗るだけで、ただの机がコンピュータの入力装置に変わります。

 前回紹介した、Touchéのデモでもありましたが、ドアノブでも、椅子でも、コップに入った水の底でも、センサーを貼り付けておくだけで入力装置になるし、もっとすごいのは、両手の握り方だけでも、静電気の通り方が決まればいいので、極端な話、何も使わずに、手だけでもOKなわけです。

 佐藤さんに言わせれば、センサーも、もっともっと、小さくすることができるようです。その上で、「認識パターン」が細かく正確になっていけば、非常に複雑な指示が「キネクト」さえも不要で、何に対しても「動作」を見せずに、マウス、キーボードが不要の世の中を実現できるわけです。

 これは画期的です。

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グローバル経済のなかで地盤沈下の進む日本。再びIT先進国として飛躍するためには、ITをビジネスの武器とする発想が必要だ。ビジネスは現場が肝心。現場の意思決定のスピードアップなど現場力向上に先端ITをどう生かしていけばよいか、IT業界のフロントランナーがわかりやすく解説する。

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