米ホワイトハウスの通商担当顧問を務めていたクリート・ウィレムス前国家経済会議(NEC)副委員長は21日、米中貿易協議は大きく前進しており、最終的に合意に達するとの見方を示した。都内で開催されているウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のCEOカウンシルで語った。4月にNEC副委員長を退任したばかりのウィレムス氏は、中国指導部には、貿易協定の締結に向けて同国を一段と市場寄りの政策へ導くと米政府が期待する人物が複数いると述べた。ウィレムス氏はテレビ会議システムを通じ、「中国には変化を求める改革者が相当数いると考えている」と語った。米中両国は最近、互いに関税引き上げを実施しており、貿易協議の合意時期が一段と不透明になっている。ウィレムス氏は6月に日本で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議での合意はないとしつつ、合意に向けた集中協議が続くとの見方を示した。