肥満になると、すべての生活習慣病が始まる――高血圧、脂質異常症、脂肪肝、糖尿病、高尿酸血症になるきっかけは、肥満であると心得ておいてください。

 肥満は、分厚い脂肪が体についている状態なので、鏡の前に立てば一目瞭然です。もちろん体重にも如実に表れます。

「ポッコリお腹」は肥満のサイン、
「重力で肉が下がった」は都合いい解釈

 男性の場合は、鏡の前に立って、若いころより胸のあたりの「大胸筋」が薄くなり、代わりにお腹がポッコリ出ていたら肥満のサインです。

 女性は、妊娠・出産に備えて、お腹周りに皮下脂肪がつきやすくなります。

 つまり、女性の下腹がふくよかになるのは自然なこと。とはいえ、よく中年の女性が「重力でお腹の肉が下がってきたから、お腹がポッコリしてきた」なんていうのは、都合のいい解釈です。

 女性も、若いころと比べて、お腹周りのサイズが増してきているのなら、肥満対策を始めたほうがいいでしょう。

 高血圧、脂質異常症、脂肪肝、糖尿病(高血糖)、高尿酸血症は、すべて血液中で起こる症状であり、見た目にはわかりません。

 一方、肥満は、見た目や体重という、わかりやすいところに表れます。

 すべての生活習慣病のリスクを高める肥満が「目で見て取れる」というのは、ありがたいことと言うべきでしょう。体型や体重の変化に意識を向け、早めに対処を始めれば、すべての生活習慣病の予防も改善も可能になっていくのです。